料亭・花八代「高瀬のホイホイ船」 京都市中京区 (平成15年)

昔、この料事の近くを流れる高瀬川に行き交っていた「ホイホイ舟」の名にちなんで店の軒先に作られた寸庭。
打水に光る賀茂川から採れる真黒石(まぐろいし)が美しい,あらかじめご自身の造園所で組み立ててから料亭の軒先に移築する。
この店は、慶長年間に角倉了以が開いた運河(高瀬川)で鴨川より水を取り入れた高瀬川の始発の地点で、
一之舟入と呼ばれた場所にあり、部屋の窓からはきれいな水の掘割が眺められた往時をしのぶ風情がある。



入口の80cm角のスペースにあわせて、石船と灯籠を製作し、古い石材に加茂川の真黒石をあしらえば打水をした時に灯籠の燈が美しく映える。
昔は川岸を綱で曳き上げながら、船頭たちが「ホーイホーイ」と掛け声をしていたので、都の人々には「高瀬のホイホイ船」と呼ばれ
親しまれていたという。この場所の歴史からヒントを得て作庭。